平成26年3月31日

平成26年度2月2日(日)地域医療人材育成センター岡山(MUSCAT CUBE)にて第3回岡山県病児保育協議会研修会を開催しましたので、ご報告させていただきます。

基調講演

演題

岡山大学ますかっと病児保育ルームの活動報告と病児担当看護師による症例提示

講師

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療人材育成講座 助教授 川畑智子先生
岡山大学病院看護部外来 ますかっと病児保育ルーム 萬永洋子先生

川畑先生には岡山大学病院内に病児保育室を立ち上げた経緯や具体的な病児保育室の体制、利用状況について説明をしていただきました。

また、大学病院ならではの試みとして、定期的なシュミレーショントレーニングの実施や専門医師による講義、勉強会などに積極的に取り組まれ、また利用者にアンケート調査を行うことで利用方法やシステムの見直しを行いながら質の向上を図られていたことを知ることができました。

基調講演

萬永先生には、急変のリスクの高い症例の受け入れ経験から、その都度スタッフ会議を開催し、具体的な受け入れ確認事項の作成した経緯の話をしていただきました。

教育講演

演題

訪問型病児保育NPOノーベルの挑戦~人と人が助け合う仕組みを作り世の中を変える~

講師

吉田綾先生

吉田先生には訪問型病児保育ノーベルの体制や現在の会員数、利用方法、利用料の話、また保護者へのお預かりしている間の状況報告の方法や実際困ったことの事例などの話をしていただきました。

岡山県には訪問型がないので大変興味深いものでした。

教育講演

意見交流会

  1. リスク管理について(隔離・消毒など安全・安心な保育看護)
  2. 保護者への対応について(良かったこと・困ったことなど)
  3. 気になる子供への保育・対応について(発達障害など)
  4. 病児保育・運営について(施設長・院長・園長など管理者の視点)

意見交流会では、上記4つのテーマでそれぞれ意見交換を行いました。

医療併設型の病児保育施設・保育園・大学などの環境の違いや医師・保育士・看護師などの職種の違い、管理者などの立場の違いもありましたが、同一テーマを検討する中でさまざまなお話やアドバイスをきくことができ、とても有意義な時間となりました。

意見交流会

最後に

今回の研修会では、いろいろ環境の違いはありますが、参考になるお話や意見が数多くあり、大変勉強になりました。

今後も他の施設と情報交換、情報共有することで、それぞれの施設の質の向上を図れる場になればと思います。

最後になりましたが、研修会開催にあたりご協力していただきました皆様に深くお礼申し上げます。

青木内科小児科医院 病児療育部門 主任 中村しのぶ