岡山県病児保育協議会を設立および記念講演とシンポジウムを10月21日(日)ホテルグランヴィア岡山において開催しましたので、ここに報告させていただきます。
岡山県病児保育協議会設立総会
この度、岡山県の病児保育施設の健全な発展と担当職員の相互交流や資質の向上を図るため「岡山県病児保育協議会」を設立しました。
現在、病児・病後児保育施設を持つ県内の10施設の医療機関・保育園が岡山県病児保育協議会に加盟しており、設立総会には約30人が参加しました。
機関紙の発行や各施設の運営状況の実態調査の実施などが承認されました。
記念シンポジウム
設立総会後は、岡山県病児保育協議会の設立と平成24年に全国病児保育協議会が一般社団法人化されたのを記念し「記念シンポジウム」を開催しました。
午前中は、上智大学教授の高原亮治先生による「社会保障・税一体改革の中で子育て支援の強化」と題して病児保育の歴史と課題をお話していただきました。
午後からは、「少子化社会における次世代を担う子どもの幸せにむけて」と題して、
座長
江草安彦先生 (社会福祉法人 旭川荘 名誉理事長)
青木佳之先生 (医療法人 青木内科小児科医院 理事長)
シンポジスト
伊奈川秀和先生 (内閣府 少子化対策担当・内閣府大臣官房少子化青少年対策審議官)
帆足英一先生 (全国病児保育協議会顧問)
増田雅暢先生 (岡山県立大学教授・元内閣府 参事官)
片岡仁美先生 (岡山大学地域医療人材育成講座教授)
各方面の先生方に病児保育の取り組みと子ども・子育て支援法を中心とした子育てと仕事の両立についてお話していただきました。
病児保育を行う保育士として、働くお父さん・お母さんそして子どもたちの立場を考え、真の「子育て支援事業」として今後の取り組みや今までの病児保育を振り返ることができ良い経験になりました。
最後の意見交換は、今後の病児保育と子どもたちを取り巻く環境に対する課題の再確認の場となり、それを解決する大きな一歩になることを期待しています。
当日は約140名の方にご来場いただき感謝すると共に、当シンポジウムの開催に当たり、国・県・市町村における病児保育に関する多くの皆様のご協力・ご参加に対し、深くお礼申し上げます。
記事:中村しのぶ・野口文子