(平成17年12月8日更新)
第1回 : メタボリックシンドロームとは?
栄養トピックスとして、栄養を中心に健康や病気など身近でタイムリーな話題の提供ができればと思います。
そこで、今回はメタボリックシンドロームの診断基準が示されたので、これについてお話したいと思います。
メタボリックシンドロームとは、
上記、図のように肥満(特に内蔵型肥満)がもとで高脂血症や糖尿病、高血圧など(動脈硬化の危険因子)の疾患があり、 その症状が軽度であっても、危険因子の数が増えることで、加速度的に動脈硬化性疾患(特に虚血性心疾患)を発症する確率が高くなることをいいます。
そして、その診断基準は、
必須項目 : 腹腔内脂肪蓄積
ウエスト周囲径 男性≧85cm、女性≧90cm
+
少なくとも2つ以上
脂質代謝異常 : 高トリグリセライド血症≧150mg/dlか、薬剤治療中
かつまたは
低HDLコレステロール血症<40mg/dlか、薬剤治療中
空腹時高血糖 : ≧110mg/dlか、薬剤治療中
高血圧 : ≧130/85mmHgか、薬剤治療中
上記のように示されました。
肥満、高脂血症、糖尿病、高血圧などはいわゆる生活習慣病といわれているものであり、これらの治療には食事療法が欠かせません。
食事についてのご相談は、当院の管理栄養士までお気軽に声をかけてください。