平成22年9月28日

ポリオは小児麻痺をおこす怖い病気です。

日本では、1980年に自然感染によるポリオは根絶されました。
現在では2次感染などによる発症がみられます。

潜伏期間は1~2週間で、発病初期の症状は、発熱、頭痛、背中の痛み、発汗、倦怠感、嘔吐、下痢などであり、夏かぜに似た症状。

上記のような症状が1~4日続き、熱が下がるころ足や腕に弛緩性の麻痺が起こる。
重症の場合は、胸の筋肉や横隔膜まで麻痺し、あるいは呼吸中枢のある延髄までウイルスにおかされて、呼吸運動ができなくなり、死亡する危険が生じる場合もあります。

ポリオワクチン接種率が下がるとポリオが流行する可能性もありますので、 出来る限りの接種を心がけましょう。

標準的な接種年齢は生後3ヶ月~1歳6ヶ月の間で、6週間以上の期間を空けて、2回のポリオワクチンを接種することが望ましい。

当院ではポリオ予防接種を春と秋に年2回実施しています。

接種年齢

生後 3ヶ月~90ヶ月(なるべく1歳半までに)

接種時期

春(4月、5月) 秋(10月、11月)

接種回数

6週以上あけて2回

※接種する時期が決まっているので、体調などにより2回目の間隔があくこともあります。しかし90ヶ月までに接種すれば支障はありません。

当院では、上記時期の毎週金曜日(15:00~18:00)のご予約を承っております。

ご注意

  • ポリオは生ワクチンを飲ませて接種します。ミルクや母乳を飲んだあとは吐きやすくなりますので、30分は授乳をせずに待合で安静にしてお待ちください。
  • 接種後約1ヶ月は、便中にウイルスが排出されますので、便を扱ったあとはよく手洗いをしましょう。
  • 他の予防接種を受ける場合は、1ヶ月以上間隔をあけてください。