平成20年10月30日

岡山市内で麻しん(はしか)の患者が発生しています。麻しん(はしか)は、感染力が強く、予防接種を受けていないと多くの人がかかる病気です。今年度も10代~20代の若者を中心に麻しん(はしか)が流行し、岡山市内の中学校では集団発生による学年閉鎖もありました。

これまでに麻しんの予防接種を受けたことがない人で、麻しんに感染したこともない人は予防接種を受けましょう。

麻しん(はしか)について

麻しんとは

一般に「はしか」と呼ばれるウイルス性の感染症です。
患者の多くは1歳前後のワクチン接種を受けていない小児ですが,最近は麻しんウイルスに免疫のない成人麻しんも増加しています。

症状

10日程度の潜伏期間の後,発熱,せき,目の充血など風邪のような症状が3日ほど続きます。その後,口の中にコプリック斑とよばれる白い斑点が見られ,40℃前後の高熱が出るとともに,全身に赤い発疹があらわれます。
約1週間ほどで治まりますが,肺炎などの合併症をおこすこともあります。
成人は,小児に比べて重症化しやすいといわれています。

感染経路

感染者のせきなどにより,ヒトからヒトへ感染(飛まつ感染)します。時に空気感染もします。

予防

日頃から十分な栄養や休養をとるように心がけるとともに,うがいや手洗いなどの一般的な感染症予防を励行することが重要ですが,最も有効なのはワクチンを接種することです。
また,発熱,発疹などの症状がある場合には,まず電話で医療機関に受診方法を相談してください。

例年4~6月が麻しん流行のピークになりますので,麻しんワクチン未接種 で麻しん未罹患の方はワクチンを接種しましょう!

以下の方は、法律で決められた予防接種として,麻しん風しん混合ワクチン(MR)ワクチン(あるいは麻しん単抗原ワクチン)の接種が可能です。

1期  生後12~24か月未満の方
2期  小学校就学前の1年間にある方
3期  中学校1年生に相当する年齢の方
4期  高校3年生に相当する年齢の方

その他の方は,任意でMRワクチン,単抗原ワクチンのいずれも接種が可能です(有料)。