平成25年12月27日

平成25年12月1日(日)に岡山コンベンションセンター3Fコンベンションホールにて「地域包括ケアシステムの構築のシンポジウム」を開催いたしましたので、ご報告させていただきます。

今回のシンポジウムは、国民会議報告を受けての地域包括ケアシステムの構築と取り組みに向けて、大学病院・急性期医療機関・プライマリケア医・介護サービス提供機関が各々の役割を岡山県下の地域医療と介護サービス提供の連携の試行の検討を目的としたシンポジウムでした。
国、県、市町村のご理解のもと、「地域包括ケアシステム構築」に向けて関連する関係者、組織、団体の協力を得て開催する運びとなりました。

基調講演

基調講演では、厚生労働省 政策統括官 内閣官房内閣審議官(社会保障・税一体改革担当)の唐澤剛先生に国民会議の報告を受け、医療・介護サービス提供体制や地域包括ケアシステムの構築に向けての国の施策を進められている視点でご講演をいただきました。

基調講演

特別講演

特別講演では、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座の片岡仁美教授に地域医療等社会的ニーズに対応した医療人養成プログラムや女性医師の活躍、病児保育の取り組みについてご講演いただきました。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座の片岡仁美教授

シンポジウム

午後からのシンポジウムでは、岡山県立大学 保健福祉学部保健福祉学科の増田雅暢教授に座長をお願いし、先生の厚生労働省、内閣府、岡山市、大学での研究と幅広い活動とご経験を生かしシンポジウムの発表を取りまとめていただきました。

シンポジスト

シンポジストには、岡山プライマリ・ケア学会(岡山県医師会プライマリ・ケア部会)の宮原伸二会長が、岡山プライマリ・ケア学会の活動と多職種連携による「むすびの和」について、岡山市役所 保健福祉局の森真弘局長が、岡山市の地域ケアに向かっての新病院・保健福祉政策推進と在宅医療・医師養成について、NPO法人岡山県介護支援専門員協会の堀部徹会長が、岡山県介護支援専門員協会の活動と地域包括ケアシステムにおけるケアマネジャーの役割について、真庭市認知症地域支援推進会議の作本修一会長が真庭市における認知症を中心にしたネットワークづくりについて発表していただきました。

そして第20回全国の集いin岡山2014の大会長で、全国地域包括・在宅支援センター協議会の会長の青木佳之が地域包括ケアシステムの構築に向けて、地域包括・在宅介護支援センターの役割と介護サービスのネットワーク化について発表させていただきました。

フリーディスカッション

シンポジウム後のフリーディスカッションでは参加者の皆様からシンポジストへのご意見やご質問をアンケート形式で行ったところ、時間内では紹介できないほど多くのご質問がありました。

シンポジウム後のフリーディスカッション

最後に

今回のシンポジウムを終えて、住み慣れた地域で最後まで暮らせるよう、医療や介護、福祉分野が連携して在宅での生活を支援する為には、自治体や医療、介護関係者だけでなく、住民も巻き込んで仕組みを整えていくことが大切だと感じました。

また、当日は約300名の参加者があり、 盛況のうちに終えることができました。改めて今回のテーマの関心度の高さが伺えました。

平成26年9月14日(日)、15日(月・祝)に開催されます「NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク”第20回記念大会全国の集いin岡山2014″」につきましても、引き続き皆様のお力添えをいただけますと幸いです。

大会事務局