全国病児保育協議会では、年に1回の病児保育研究大会を開催しており、今年で15回目となりました。 今回は、当院が事務局となり、平成17年7月18日(日)・19日(月)の2日間にわたって開催されました。保育士以外にも様々な職種や学生など、 約800人もの方が参加されました。大会に参加されていない方や多くの方に興味を持っていただけたらと思い、報告させていただきます。

平成17年7月18日(日) 大会1日目:岡山シンフォニーホールにて

午前中、今大会のメインテーマでもある「地域で子どもが健康で輝いた生活をおくるための環境づくり」と題した市民公開講座がありました。午後より、少子化問題や新しくなった病児保育マニュアルに沿って、改訂点などをテーマとし、メインテーマに沿ってそれぞれの立場(国・行政・教育・病児保育・保育園・利用者)からみた 子ども達のための環境づくりに対するシンポジウムが開かれました。各分野の先生方から、貴重なお話を伺うことができました。会場では、自由なテーマ(施設紹介や食事・遊びについてなど)でポスター展示が行われました。多くの施設の参加があり、当園も「廃材を使った手作りおもちゃ」をテーマにして参加しました。多くの方がご覧になり、それぞれ質問をされたり、お互いの施設のことについて話したりと情報交換の場となりました。場所をホテルグランヴィア岡山に移し、懇親会が開かれました。大会参加者の約半数が参加され、会食をしながら和やかな雰囲気の中、交流を深められ1日目が終わりました。
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平成17年7月19日(月) 大会2日目:ホテルグランヴィア岡山にて

2日目は、当院の理事長の大会会頭講演から始まりました。午前は厚生労働省の先生の行政説明があり、少子化対策における病児保育の課題と期待される役割について貴重なご意見を頂きました。 そして、分科会もスタートされ、5つのテーマに沿ってそれぞれの会場に分かれ、多くの演題発表がありました。当園も「病(後)児保育の質の向上のための病児ケアマネジメント確立の必要性について」 「病児保育における栄養ケアマネジメントの構築に向けて ~食事を通じて他職種との連携を~」の2つのテーマについて発表しました。それぞれに質問があったり、また病児保育に関して当園の療育記録を参考にしたいという施設もあり、 分科会を通して、演題発表する側も聞く側も、お互いの今まで行ってきた病児保育の見直し・新たな目標や方向性などが見えてきて、良い体験になりました。
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午後より「ステップアップ研修」や「基礎研修」が開かれ、今後さらに個々の保育看護の質の向上につなげていけるような貴重なお話があり、研究大会は終了いたしました。
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2日間を通して感じたこと

講師の先生方の貴重なお話を伺えたこと、施設同士での意見や情報交換ができたことにより、保育内容の充実が図れたと思います。 今後も私達保育士や保護者・地域・関連機関が共に手を取り、子ども達が健康で輝いた生活を送れるように努めていきたいと思います。

最後になりましたが、当大会の開催にあたり、ご参加・ご協力頂きました方々に深くお礼申し上げます。