フレイルとは?

フレイルとは、加齢に伴って筋力や心身の活力が低下した状態です。

健康な状態から日常生活でサポートが必要な介護状態に移行する中間段階と言われています。具体的には加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じやすい心身の衰え全般を指しています。

高齢者の多くの場合、フレイルの時期を経て徐々に要介護状態に陥ると考えられています。しかし、フレイルに早く気づき、適切な対策(治療や予防)をすることで、寝たきりなどの要介護状態を防ぐことができると言われています。

フレイルチェック

下記の項目で3個以上該当する方は、フレイルの可能性があります。

  1. なかなか疲れが取れなくなってきた。
  2. 食欲がなく、痩せてきた気がする。体重が6ヶ月で2~3kg減少している。
  3. 歩くのが遅くなった。
  4. 力が入らなくなってきた。
  5. 出かけるのが、おっくうになった。

フレイル予防

★持病のコントロールをしましょう。

フレイルを予防するには体を動かすことが大切ですが、重大な持病を抱えていると、安心して運動することができません。糖尿病や高血圧、心臓病、腎臓病、呼吸器疾患、整形外科的疾患などの持病がある場合は、まずこれらをコントロールして悪化させないことが大切です。

★感染症の予防をしましょう。

高齢者は免疫力が低下していることが多く、感染症を発症しやすい状態と言われています。感染症をきっかけに入院するなど、筋力や身体機能が低下するおそれもあります。基本的な手洗い、うがい、マスクの着用をきちんとしましょう。肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンなどを接種し、感染予防を心がけましょう。

★日常生活で運動をしましょう。

歩く時間や距離を伸ばしたり、簡単な運動を取り入れるなど、毎日続けられる方法を、少しずつ始めましょう。例えば、椅子を使って座る、立つをくり返すことも筋力の向上につながります。また、水を入れたペットボトルをダンベル代わりに使うこともできます。

★バランスのよい食事をしましょう。

主菜となる肉や魚、卵、大豆製品とともに、野菜や海藻なども取り入れたバランスの良い食事を心がけましょう。筋肉のもととなるたんぱく質を十分に摂取することが大切です。

★社会とのつながりを持ちましょう。

友人と散歩をする、地域の集まりや趣味の会に参加するなど、社会との接点を持つようにしましょう。無理なく、楽しみながら体を動かしていくことがフレイル予防につながります。

毎日の生活で出来ることから、フレイル予防を心がけましょう