『在宅ケアを支える診療所全国ネットワーク』は、1995年9月東京で結成大会をひらいて4年経ちました。私たちは、在宅ケアをテーマとして、診療所にこだわってきました。なぜ在宅ケアなのか。在宅ケアは、患者さんとりわけ老人達のニ一ズに添ったサービスであり、医療は、最大限生活の場で提供されることで、患者さんの自立と医療への信頼回復につながると確信するからであります。
次に診療所にこだわるのはなぜか。在宅ケアは医療機関単独でできるものではなく、保健・福祉・医療が三位一体となってはじめて実現できるのであり、この連携プレー・ネットワークプレーが、患者中心にできるとしたら、おのずと地域密着型の診療所が、在宅ケアのキーステーションの役割を果たすことになるからであると思うからです。
診療所医療は、歴史的にも国民の医療を根幹で支えてきました。高度医療がいかに発展しようと人間学といえる診療所医療が姿を消すことはないと確信します。
しかし、老人医療や難病・障害者・在宅ホスピスをすすめるためには、これまでの医療観・老人観の転換が必要であり、又在宅医療・ケアの質にとって看護婦やリハビリ職などコメデイカルの位置は重要であり、診療所医療もチーム医療の時代を迎えているといえます。
『在宅ケアを支える診療所全国ネットワーク』は、自立した細胞の横のっながりとして、限定的な理念や目標で統一されたものではなく、それぞれの個性や違いを認めながら、共通項目で横につながりながら、活動をすすめてきました。
高齢社会の到来と障害者との共生の時代を迎え、かつ2000年公的介護保険創設と医療制度の大改革の時機にあたり、医療の主体を患者に置き、医療者は自己改革をかけて、街づくり・社会改革へつながるものとして在宅医療・ケアに取り組むことが、診療所医療に今求められているといって過言ではありません。それを「診療所ルネッサンス」と呼び、診療所や在宅ケアに関わる全ての職種や当事者の方々が「ネットワーク」することによって、お互いが賦活しあい、それぞの夢を膨らませ、困難を乗り切っていくことが可能だと確信します。みなさんの入会と様々な会議研修会への参加をお待ちしています。
●本ネットワークの会則を、参考にして下さい。
●正会員は、診療所単位での診療所会員(年会費1万円)
訪問看護ステーションや調剤薬局・NP0各単位での団体会員(年会費1万円)
病院等へ勤務する医師・看護婦・リハ職・栄養士・薬剤師等で在宅医療に興味を持っている方は、個人会員になります(年会費5000円)
●会計年度は、4月1日より翌年の3月31日とし、年度途中の入会も年額負担です。
●申込み方法 郵送又はFAXで、入会希望の旨を全国事務局にお知らせ下さい。後日入会申込み書をお送りします。
(〒569−1026 高槻市交岡寺町2−3−1 FAX 0726−89−9121)
●年会費は、郵便振込でお願いします。
(口座番号・00960−3−272226・加入者名・診療所全国ネットワーク)
●本会全国事務局は当面、大阪府高槻市交岡寺町2−3−1 なかじま診療所内に置く。