平成28年7月24日(日)に岡山県医師会館にて「第8回岡山県病児保育協議会研修会・平成28年度総会」を開催しましたので、報告させて頂きます。
要綱
日時
平成28年7月24日(日)
場所
岡山県医師会館(新館)4F
主催
岡山県病児保育協議会
講演内容
1特別講演「保育園でよく見る病気とその対応」
講師:梶 俊策先生(津山中央病院 小児主任部長)
私たちの身近によく見られるいくつかの病気や体調の変化とそれらの対処法についてお話して頂きました。
まず、子どもが発熱してけいれんを起こした場合の特徴・けいれんと寒感の見分け方などを教えて頂きました。熱性けいれんは、2~3分で治まるものがほとんどの中、時には10分以上けいれんが止まらないこともあるとのことです。そういった様子が見られた際は受診が必要になってくるため、けいれんが起こった時には子どもの様子をしっかりと観察しなければと改めて学びました。
また、鼻血が出た時の対処法は、必ず下を向いて、出血している側の「キーゼルバッハ部位」という鼻の中央側面を押さえると良いとのことです。上を向いてしまうと鼻血を飲み込んで器官に入ってしまう恐れがあるそうなので気を付けたいです。
これら以外にも様々な病気の様子・それらの対応の仕方を知ることができ、日々の生活の中でも生かしていきたいです。
2教育講演「食物アレルギーについて・エピペン実習」
講師:松尾直光先生(河原内科松尾小児科クリニック 院長 岡山県病児保育協議会 副会長)
アレルギーについてのお話とエピペン使用についての実習をしていただきました。
食物アレルギーを中心にお話を聞くことができ、アナフィラキシーショックの状態やその対応、アレルギーを起こす原因物質が体内でどのようにして影響を及ぼしているかなど詳しく学ぶことが出来ました。また、松尾先生ご自身の体験談を踏まえてのお話もして頂き、その中で「感作は発症ではない」との言葉があり、もしも血液検査でアレルギー陽性反応の結果が出たとしても、必ず全ての人にアレルギー症状がでるとは限らないとのことです。数値などによっては除去せずに済むケースもあり、正しい診断の下、必要最小限の食物除去が大切であることを知りました。
そして、エピペン実習では針が入っていない、実物と同じエピペンキットをお借りしました。普段手にする機会がなかなかない為、使用手順や主要症状が出ていなくても早期に使用すべき場合もあることなど知ることができて興味深かったです。
研修を終えて
今回の研修では、身近なテーマでお話をしていただき、いくつかの病気やアレルギーなどについてより知識を深めることができました。今後も研修会を通して、保育に関する様々な情報を発信・共有できたらと思います。
最後になりましたが、研修会開催にあたり、ご協力していただきました皆様に深くお礼申し上げます。
記事:山陽ちびっこ療育園 保育士 妹尾
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