第12回岡山県病児保育協議会研修会報告

平成30年7月1日(日)に岡山県医師会館にて「第11回岡山県病児保育協議会研修会」を開催しましたので、報告させて頂きます。

 

要綱

日時

平成30年7月1日(日)

場所

岡山県医師会館(新館)4F

主催

岡山県病児保育協議会

 

講演内容

特別講演:「生活リズムと子どもの発達」

講師:小西 行郎 先生(同志社大学赤ちゃん学研究センター センター長/教授 小児科医)

特別講演では睡眠の大切さについてご講演頂きました。

睡眠には身体を休ませるだけではなく、眠っている間に記憶整理をし、学習を持続させる役割があるそうです。特に夜間の睡眠時間が重要で21時には入眠し、10時間しっかり眠る必要があるが、日本は世界で最も子どもの睡眠時間が短いということを知りました。近年自閉症も増加しており、睡眠や栄養をしっかりとり生活リズムを整えることで自閉症も減ると教えて頂きました。この学びを今後病児保育を利用される保護者の方々に伝えていき育児支援に繋げていけたらと思います。

 

 

教育講演:「一人一人の子どもの最善の利益について考える-保育・幼児教育の現状と課題から見えること-」

講師:三好 年江 先生(新見公立短期大学 幼児教育学科 講師)

「子どもの最善の利益」とは、一人ひとりの子どもが幸福感を持ちながら自分の時間をたっぷり生きることと話して頂きました。生活の中で親・社会が中心になっていることが多く、子どもへの共感や理解が難しい社会になっているので、もっと子どもを中心として考えていく必要があると教えて頂きました。

子どもの最善の利益を保障することは、目の前にいる子どもを理解すること、すべての子どもの可能性と権利を認めること、子どもが暮らす環境が良くなること。社会に子どもの理解者が増えることで子どもを取り巻く環境が良くなり、一人ひとりの子どもが幸福感を持ちながら自分らしく生きられる世の中になっていくのではないだろうか、幸福感を得られるような体験を増やすことが子どもと関わる私たちの役割の一つではないだろうかと話して頂きました。

 

研修を終えて

今回の研修会で睡眠や栄養の大切さを改めて感じ、しっかり寝てしっかり遊びしっかり食べる、生活リズムを整えることで子ども支援に繋がっていくと大変勉強になりました。

また、子どもの最善の利益を保障するために養護・遊びの保障、子ども理解と尊重、保護者とのより良い関係作り等求められていることを学び、今後の保育の中で活かし、病児保育士として一人ひとりと向き合った関わりを大切にしていきたいと思います。

最後になりましたが、研修会開催にあたりご協力して頂きました皆様に深くお礼申し上げます。

 

山陽ちびっこ療育園 保育士 池原

 

 

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